あなたの敬語、笑われていませんか?

あなたの敬語笑われていませんか
言葉遣いは、ビジネスパーソンにとって基本中の基本。新入社員研修などで一通り教わったものの、使っているうちなんだか分からなくなってきた…という方も多いのでは。身近な方が教えてくれたり、注意してくれたりするのならまだいいほう。もうどこから指摘すればいいかも分からないくらい、乱れた敬語を使っている人もいます。人前で恥ずかしい思いをする前に、改めて自分の敬語を見直してみませんか。

 

自分の敬語を見直そう

仕事が出来れば、多少敬語がおかしくてもなんとかなる!…何とかはなりますが、何とかならない場合もあります。やはり正しい敬語を使えない人材には、大事な商談に同席させられなかったり、プレゼンを任せられなかったりするものです。敬語の大切さを改めて認識し、自分の敬語を見直してみましょう。

敬語には、丁寧語/尊敬語/謙譲語があり、それぞれがシーンによって複雑に組み合わさります。もっとも多い間違いが、自分の上司のことをお客様に話す時、誰に尊敬語を使っているのか、分からなくなってしまう例です。会社にお客様からかかってきた電話のやりとりから、みてみましょう。一見丁寧にお話し出来ているようではあるのですが…

お客様 「○○部長、いる?」

社 員 「○○部長ですね、先ほどまでいらっしゃったのですが…。折り返し、連絡いたしましょうか」

お客様 「じゃあ、昨日の件、承認取れたから進めて、って伝えといてよ。」

社 員 「了解致しました。斉藤部長にお伝えいたします。」

なんだか、おかしいですよねぇ。でも、実際こういった間違いが多いのです。
正しくは、こちら。

お客様 「○○部長、いる?」

社 員 「○○(×①部長)ですね、先ほどまで(×②いらっしゃいましたが)おりましたが…。折り返し連絡させましょうか」

お客様 「じゃあ、昨日の件、承認取れたから進めて、って伝えといてよ。」

社 員 「承知(×③了解)致しました。○○(×①部長)申し伝えます(×④お伝え致します)

×①…お客様へ自社の人間のことを話すときは、部長であれ社長であれ呼び捨てにします。つい相手につられてしまいがちなところですが、踏ん張りましょう。

×②…「いらっしゃる」は尊敬語です。自社の人間には使いません。「いる」の謙譲語で「おります」と使います。同様に「○○様はおりますか?」と相手先にいうのも間違っています。「○○様はいらっしゃいますか?」と尊敬語を使いましょう。

×③…「了解しました」は、上司が部下に対して使う言葉です。目上の方に使うものではありません。この場合は「承知しました」「分かりました」などでよいでしょう。

×④…「お伝えする」は、身内に対しては使いません。「申し伝える」が正解です。

 

ほんとにあった怖い話。敬語にまつわる事例を二つ

  • 思わず苦笑い。超出来るカンジの営業マンの口癖「なるほどですね」

将来有望だろうなぁ、と見るからに思わせる、所作も美しい若者でした。営業内容も感心させられ、こちらの話にも熱心に耳を傾けています。しかし、ひとつ残念なことが・・・しっかり聞いてくれるのはうれしいのですが、その相槌「なるほどですね」連発するのです。こうなっては、営業の内容もすっとびます。

「なるほどですね」は敬語以前に日本語として間違っています。「なるほど、そうですね」という肯定の相槌を、「なるほど(そう)ですね」と縮めてしまっているのです。また目上の方に使う言葉でもありません。間違った敬語や言葉遣いを口癖にしてしまっては、治すのが大変です。誰か早く教えてあげて~と、その若者の前途を祈るばかりでした。

…もちろん契約はしませんでしたよ。何回言うか、後半は数えてましたから。

  • 「わたくしから、お話しがあります。」気取ってるわけじゃないのよね…

お客様に、用件があることを伝える時、よく上司がこれを使っていました。なんだかたいそうな発表があるみたいな前置きです。それでいて大したことのない内容なのですから、ガクッときちゃいます。

自分がする「お話し」はお客様相手では「させていただく」ものです。相手が「お話しがある」のなら正しいのですが、主語が自分なのでおかしなことになるのです。言われた方は、なんだか上から言われてるようで、変な気分だったろうと思います。「あれ?こっちがお客だよね」なんて内心思っていたのではないでしょうか。

…ごめんなさい。上司でしたから、ほっときました。

OZPA_attoiumanni25manpvkasegu_TP_V
なるほどですねっ

 

敬語を上手に使いこなすには

日本語って難しいですよね。だからこそ、しっかり勉強しようとして、それっぽい本を読んだり、セミナーに参加したり。それでも、うまくいかないのは何故なのでしょう?
その理由は、

本を読んだら、出来るつもりになってしまっている。

本を読んだり、セミナーに参加することで、すっかり出来た気分になってしまい、その後のトレーニングを怠るパターンです。繰り返し練習しなければ、何事も体得できません。

ひとつひとつの○×ばかり気にして、全体のイメージを捉えていない

同じ言葉ひとつとっても、場面によってOKだったり、NGだったりします。全体の流れで捉えることが出来ていないので、敬語だけをみたら正しくても、場面にそぐわないチョイスをしてしまうパターンです。

では、どうすれば敬語をうまく使いこなすことができるようになるのでしょうか。 敬語習得の近道を探ってみました。

敬語習得への近道⁈

周囲の人の敬語を注意深く聞いてみる →間違った敬語を話している場合もあるので、即マネは危険。おかしいなと思ったら調べてみましょう。人のふり見て我がふり直せ、です。

②きれいな敬語を使う人をロックオン →会社の人などで身近にいるといいですが、いなければテレビのアナウンサーやインタヴュアーなどがいいでしょう。

③その人の使っている敬語を、実際に使ってみる →使わなければ上達しません。カミカミになると普段使っていないことがバレて失笑を買います。なめらかに言えるよう、普段の生活から使っていきましょう。

④敬語を使う場面を想定して自主練する →実際に自分が応対することの多い場面(電話やお客様対応など)を想定し、自主練してみましょう。

 

まとめ 相手との関係性をイメージできるか、が鍵

それでもうまくいかないことがあるとしたら、それはイメージが足りていないからではないでしょうか。

今話している相手が、自分にとってどのような位置にいるのか会社にとってどんな相手なのか、が正しくイメージできれば、そうそうハチャメチャな敬語にはならないハズ。今話している相手は、会社のお客様であって立場的に自分は下、会社も下、○○部長も下、とイメージできるかどうか。④の練習では、より具体的に場面設定をして、イメージを膨らませることをお勧めします。

また、この顧客とは長いつきあいだし、敬語を使うとかえってよそよそしくなってしまう、と敬語をあえて使わない場合もあるようですが、二人の関係では良くても、他人からみればおかしく映りますので、第三者がいる時適切に敬語を使った方がいいでしょう。

丁寧な文字を書けるのと同様、スマートに敬語を使いこなせてこそ、デキるビジネスパーソンといえるのです。

SEP_318715193505_TP_V

 

スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です