元精神科医師が教える、失敗しないための対策と対処方法

元精神科医師が教える失敗しないための対策と対処方法

誰にでも失敗するときはありますが、ここぞという時に失敗してしまうことの多い人は実は自分自身のマインドコントロールによって失敗してしまうんです。

ここでは、失敗してしまう心のメカニズムやその失敗に打ち勝つ方法を精神科勤務経験のある現役医師がお教えします。もう失敗ばかりとは言わせませんよ!

失敗するマインドコントロールのメカニズム

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ふだんから仕事もできて飲み込みも早い、人との接し方も申し分ないのにプレゼンや商談などはことごとく失敗してしまう。そういう人が身近にいたり、自分にも当てはまったりすることってありませんか!?その失敗する原因の正体は実は「自分自身に芽生えた恐怖心によるマインドコントロール」なのです。

マインドコントロールとは、ある特定の考えに向かうように他人の考えや決定を誘導する概念を指しますが、実際には他人ではなく自分自身もマインドコントロールしている可能性があります。とくに絶対に失敗したくない!と思っている事柄ほど恐怖心が湧いてきて全てをダメにしてしまいます。

例えば、20代の患者さんなのですが、彼は医学生であり大変優秀な生徒でした。
ふだんの授業態度も真面目であり成績も全体を通してみるといいのですが、試験だけは追試が多い生徒でした。彼自身も悩んでいたので精神科のクリニックに相談に来たのですが、彼とのカウンセリングの際に興味深いことが分かりました。

彼の母親は大変優しい女性なのですが、彼のことを心配するあまり「ねえ、今度の試験は難しい試験でしょう。あなたも落ちるんじゃないの?大丈夫なの」と何気なくつぶやいたことがありました。

その一言が彼を必要以上に考えさせてしまい、今まで大丈夫だった試験が「もしかしたら難しいのか」と思ってしまい彼の能力に関わらずできなくさせていたのでした。
これが、マインドコントロールです。母親の一言が引き金になり、彼の中に今までなかった試験への恐怖心を植え付けてしまったのでした。

人間の脳というのは無意識下でも動いており、過去の記憶をカテゴライズし、データとして残しておきます。また、人間は成功した時よりも失敗した思い出の方が刺激が強く脳に残りやすい傾向があります。そのため、同じような状況を脳がキャッチすると過去の失敗したケースが思い出され脳が勝手に「この場合は残念な結果になった」と警鐘を出すのです。

(例)
明日はプレゼンだ!準備はしたし資料も読み込んだ!スライドも大丈夫、準備万端だ。

あっ、でも会社でプロジェクターに直接繋げて試してないや

大丈夫かな、後は動画の再生がそのまま上手く行くかな

あっ、●●については詳しく調べてない、質問されたらどうしよう、自分しか担当していないのに

失敗したらどうしよう、そういえばこの前も失敗したな

苦手な状況でも失敗しないための3つの方法

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じつは能力が高い人や仕事熱心な人ほど脳が過去の失敗を覚えていてその恐怖心が増すという結果が出ています。そういえば動物などは怖かった事も直ぐに忘れてしまいますよね。

ここでは、恐怖心からでるマインドコントロールを打開する方法3選を紹介していきます。みなさんが優秀で仕事熱心だからこそ恐怖が起こりますが、それは決していけないことではないんです!

声を出して何回も練習してみる

人間の記憶は五感で認識されています。そのため、声を出し実際に何回でも繰り返し練習してみることをおすすめします。プレゼンのような場合でしたら、自分で1回、家族や恋人の前で1回など簡単な概要を繰り返してみてください。

とくに子どもがいらっしゃる方は子どもの前などがおすすめです。そして、この時に相手の目を見てプレゼンをしてみてください。この方法は2つの意味で効果があります。

1つ目は、やってみると案外緊張せずに済み、脳が「案外怖くなかった」と前の記憶を上書きしてくれます。また、目を見ることで会議室や商談ルームなどでの相手の対応を想定できます。

2つ目は、自分のプレゼンが耳と目で認識されるため、緊張してパニックになっても記憶が勝手に頭からでてきて繋げてくれるからです。

心の中では自分の都合の良いように考える

社会人であれば人から褒められることはまずありません。また、わざと他人を批判し自分の有利に持って行こうとする人もいます。真面目で素直な人であればあるほど、その批判や褒められない現状にへこみやすく弱いです。

そのような時にはできるだけ自分自身を高め心の中では「俺様・私様」くらいの気持ちでテンションを高めるのが大切です。

(例)今日は●●さんに批判された、ついでに計画書もダメだった

(目上の人ならば)そうか、●●さんは俺を引き上げるために敢えて直すのか。批判もステップアップの一環かな
(同僚や異性ならば)自分を出世させたくなくてそういっているのか、ライバル視されているな。●●さんは自分の事を意識しているのか、困ったな結構もててる。頑張らなくては

という風に、(当たり前ですが)口には出さず心の中で思っていてください。何回も都合の良いように考えていけば自分の恐怖心はあまり出てこず、かわりに自信が湧いてきます。

前回失敗した部分だけを徹底して追及し、それ以外は気にしない

私たちは失敗すると、失敗した部分はあまり気にせず周りの評価やその時に言われた言葉や表情など感情的な部分だけが残るようになっています。そのため、失敗した部分が修正されず再度失敗してしまうことが多いのです。

そのため、あえて失敗した部分を見直しそこだけを修正することをおすすめします。そして、その修正が終ったらその失敗も終わりと思うことも大切です。

それでも失敗してしまった時はどうすればいいのか対処法3選

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以上の3つを試しても恐怖心が消えない場合にはどうしたらいいでしょうか。以下3つを試してみてください。

相手に前もって自分の弱い部分を伝える

これは、プレゼンや商談など相手が居る場合ですが、前もって自分の弱い所や弱点を伝えておくとかなり緊張や恐怖心がほぐれます。また、チームワークなどの場合にはチームの人にもあらかじめその旨を伝え何かあった場合にはサポートして欲しいとお願いしておくと良いと思います。

(例)
自分:「今日は●●のに関することをお伝えしたいと思いますが、緊張しやすく過去に上手く伝えるのを失敗しているため、今回も至らないかと思いますがよろしくお願いします」

又は、自分「上手く伝わらない場合がありますが、十分な資料やデータは取り揃えてあり商談の準備と自分の口下手は全く別なのでよろしくお願いします」

など伝えておけば、目上の人や気の利いた人ならば必ずなんらかの返答を返してくれるはずです。かなり、ずるい方法ですが(甘えるというか)、相手に決して悪い感情は持たせないのでおすすめです。

終わったら何か自分にご褒美を与える

毎回豪華な物は無理ですが、例えば「これが上手く行ったら来週は有休をとる」とか、「お酒は控えているけど上手く行ったら今日は少し多めに飲んでもいい」など、自分がリラックスできる簡単な事をみつけてガス抜きをしてください。

失敗したらとりあえず自分のせいにしない

意外かもしれませんが、自分の恐怖心にマインドコントロールされないようにするには、まず先に自分は悪くないと思うことです。反省はしますが、あまり自分を責めず次に切り替えることが大切です。そして、恐怖心が無くなったらしっかりと自分の弱い部分を認めればいいのです。最初に自分を責めるとそこから抜け出せなくなります。

まとめ

失敗を挽回するためには、とりあえず行動してみましょう!体や頭が動けばその恐怖や苦手意識は薄れていきます。また、自分の心に恐怖心を抱かせないことが仕事では大切です。エリートと呼ばれる人は誰でもこの恐怖心とともに毎日生活しておりそれをコントロールした人だけが出世できています。みなさんもぜひ試してみてください。

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